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6・22反戦平和世界同時行動デー 日韓(韓日)共同宣言文
私たちは平和を望む!
平和に暮らすのは人間のもっとも根源的な権利であり、戦争と暴力は人類最大の敵だ。過去の世紀に人類が経たむごい戦争は、その苦しみの大きさだけ平和に対する切なる願いを私たちの胸に植え付けた。だが、地球最大の「和合の祝祭」、「平和の祭典」というワールドカップが開催されているこの瞬間にも、世界は戦争の苦痛に呻吟している。
戦争をやめろ!
9・11事件以後、世界の唯一超大国といわれる米国ブッシュ政権が行う侵略戦争で、何の罪もないアフガニスタンの人々が虐殺され、さらにソマリア、イエメン、インドネシア、フィリピンなどへの戦争拡大政策により、世界は戦争の恐怖に包まれている。ブッシュ政権は世界の人々に向かって、2002年を「戦争の年」だと宣言し、あげくの果てには北朝鮮、イラク、イランを「悪の枢軸」だと決め付け、イラクに対する全面的な軍事攻撃を準備するなど、その覇権的戦争政策は留まるところをしらな
い。
戦争がまた、別の戦争を生んでいる。イスラエル・シャロン政権はいわゆる「対テロ」を口実に、パレスチナに対する全面的な軍事攻撃を行った。子どもとお年寄り、女性に対して無差別に行われた「ジェニンの虐殺」は、戦争の非人間性をまざまざと見せつけ、全世界の人々に衝撃と怒りを与えた。
私たちは戦争屋ブッシュとシャロンに要求する。世界の平和を破壊し、人類の運命をもてあそぶ戦争をすぐに中止せよ!
武器で平和は決して保障できない!
MD(ミサイル防衛)構築の強行とABM条約(弾道弾迎撃ミサイル制限)の一方的破棄宣言、さらに生物化学兵器条約(BWC)をないがしろにし、核実験凍結を撤回、海外駐屯の米軍基地の拡張、戦後最大の軍事費増額など、ブッシュ政権の一方的な覇権政策と軍備拡張政策は、世界を限りない対決と軍備競争へと追いやっている。破壊される世界の平和と戦争の犠牲の背後には、肥え太る産軍複合体の冷酷な利潤論理がある。
私たちは要求する。意味のない、平和に反する軍備拡張政策を直ちに止めよ! 戦争で惜しみなく使う金を飢餓と病気で苦しむ民衆に回せ! それが本当の平和の道だ。
戦争は人権と民主主義の敵だ!
9.11以後、各国でのいわゆる「テロ防止法」制定などで、集会やデモ、表現と結社の自由は侵害され、性差別、人種差別が横行している。社会福祉は縮小され、環境と生態系は破壊されている。ヨーロッパや日本のように世界各国で極右勢力がうごめき、急速に右傾化に走っているのも憂慮せざるを得ない。
私たちは要求する。国家による暴力は民衆にとっての安全保障とは相容れない。「テロ防止」と戦争を口実とした人権と民主主義、社会福祉と環境に対するすべての攻撃を直ちに止めよ!
「新自由主義グローバリゼーション」が「戦争の世界化」を生んでいる!
「対テロ戦争」は、新自由主義のもう一つの別の顔だ。新自由主義政策は、社会福祉と労働権を破壊することによって、社会的不平等を深化させる。女性と児童への労働搾取と人身売買、性的搾取と虐待が増えるなど、社会的弱者に対する保護は失われていく。今日、世界の20億の人口が一日1ドル以下の生計費で暮らしており、戦争のある地域には必ず貧困と疾病の苦しみがある。全地球的な葛藤と戦争の根本原因は不平等を深める貧困の拡散にある。
私たちは主張する。公正のないところ平和もない。人類の和合と真の平和を築くための努力は、戦争に反対するとともに、抑圧と社会的不平等に反対し、社会的公正を具現するために注がれなければならない。
朝鮮半島とアジアの平和は世界平和への近道だ!
朝鮮半島への戦争政策、台湾問題に関する軍事介入の拡大、インドネシアやフィリピンでの「対テロ戦」を理由とした軍事行動など、米国ブッシュ政権のアジアに対する覇権的戦争政策と日本の軍事大国化によって、朝鮮半島とアジアは世界でもっとも危険な戦争地域になる危機にある。
韓国、沖縄・日本本土に配備されている米軍戦力は、米軍のアジア全域に対する軍事行動を支え、削減されるどころかかえって強化されようとしている。
とりわけ私たちが憂慮するのは、ブッシュ政権の朝鮮半島政策は危険水域を超えているという点にある。ブッシュ政権は「悪の枢軸」発言に次ぎ、朝鮮半島で核戦争の道を開く「核態勢秘密報告書」まで作っている。朝鮮半島に平和の可能性を開いた94年のジュネーブ包括合意や2000年の米朝共同コミュニケは、意図的に無効化されつつあり、2003年がひとつのターニングポイントになるとも言われている。
私たちは宣言する。朝鮮半島での戦争は決してあってはならない。世界でもっとも密集した軍事地帯である朝鮮半島で、戦争をふせぎ平和を実現することは、世界平和へ直結する。そのためにも韓国、沖縄・日本本土から米軍は撤退すべきなのだ。
日本政府は軍事大国化路線を放棄せよ!
ここに、日米軍事同盟のもと、米国と日本の好戦勢力が推進する日本の軍事大国化は、朝鮮半島と北東アジアの緊張をさらに高めている。小泉政権と日本の軍国主義勢力は、過去の侵略と植民地支配に謝罪と賠償を要求するアジアの民衆の声に、侵略と支配を美化する歴史教科書の歪曲と靖国神社の参拝で応え、自衛隊の海外派兵を推し進め、有事(戦時)法制と憲法9条の改悪に踏み込もうとするなど、軍事大国化の完成を強行している。最近では、現職閣僚が「核武装」の可能性まで公言している。特に危険なのは、日本の有事法制は、「朝鮮半島有事」に自衛隊の介入をも意図していることだ。
私たちは主張する。日本政府は軍事大国化路線を放棄し、アジア諸国との善隣友好を率先して築くべきだ。
人類の良心の連帯と行動のみが唯一の希望だ!
アフガニスタンで、中東で、ヨーロッパで、南米と北米で、そしてアジアで、戦争に反対し立ち上がっている反戦平和のうねりは、戦争の暗雲立ち込める人類の未来に一条の光となっている。ここに私たちは、ワールドカップが開催されている韓国と日本が発議し、平和を願う世界の人々が共にする〈6・22反戦平和世界同時行動デー〉に際し、次のように宣言する。
――世界平和を破壊する米国の覇権的戦争政策と「対テロ」戦争反対!
――戦争を契機に世界的に一層深刻になっている人権蹂躙と民主主義・社会福祉・環境の後退反対!
――日本の有事法制と軍事大国化反対!
――MD(ミサイル防衛)構想など、軍備政策反対!
――戦争司令部米軍基地の新設、拡張反対!米軍基地を全面返還せよ!
――貧困と社会的不平等を生み出す新自由主義グローバリゼーション反対!
――侵略・植民地支配に対する日本政府・天皇制の責任追及を!
2002年6月22日
6・22反戦平和世界同時行動デー・東京行動(各地域)参加者一同
*この共同宣言文はソウルなど韓国の行動でも同時に採択されます。
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